フシギなTV

知るほど、なるほど、身近なフシギ。
生物学者の福岡伸一先生が、生物学にとどまらず、
自然や環境、歴史にアート、
さまざまなジャンルの疑問を科学の視点で解明します。

フシギなTV CAST

  • ミッシェル遥身近なフシギに興味を持つ
    好奇心旺盛な女の子。

  • 福岡伸一ハカセいつもフシギを解明
    してくれる頼れる博士。

  • クロコくんフシギ解明のヒントを
    くれるナビゲーター。

#02

古代の赤が復活!?

July 9, 2021

ハカセからのコメント

色シリーズの2回目は「赤」の歴史や原料について取り上げます。赤は、人類にとって最も身近で特別な色で、アルタミラ(スペイン)にある洞窟壁画にも赤色の彩色がみられます。ここで使われている「ベンガラ」は、最古の着色剤の一つで、なんと1万年以上も前の旧石器時代の人々が、鉄が酸化すると赤くなるという性質に気付き発見した赤い顔料です。日本でも縄文土器や古墳などの彩色に古くから使われてきました。そしてこのベンガラは、土(鉱物)から取れて、また土に戻るサスティナブルな材料として見直されていて、繊維やオーガニック製品の染料としても再注目されているんです。ちなみに、酸化鉄は安定していて毒性が少なく、その安全性が確認されています。先人の知恵から私たちが学ぶことは、まだたくさんありそうです。

監修:生物学者  福岡伸一

#01

見えるのに見えない!?
青色の秘密

June 24, 2021

ハカセからのコメント

私は、青という色が好きです。空の青、海の青、遠い山の青。でもこれらの青は取り出してくることができません。この青で布を染めることもできません。なぜなら空や海は青い色素で出来ているわけではなく、気体や液体の作用によって青い光が選び出されているから青く見えるだけ、つまり物質ではなく現象として青いのです。たとえば、青く輝くモルフォ蝶から青い色素を取り出そうとしてみても、同じことが起こります。青い翅をこすってみると、落ちてくる粉は黒いものになっています。羽には複雑な構造をした薄い層があり、その層自体は青くないのですが、そこに光が当たると、青い光だけが反射してくるのです。これもまた現象としての青、構造色といいます。他にも、カワセミの青い羽も構造色ですね。このように自然界には不思議な青がたくさんあります。

監修:生物学者  福岡伸一

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