空色なに色?お天気ゼリー(No.26 レイリー散乱)
- 調理時間30分
監修:ケーキデザイナー・芸術教育士 太田さちか、東京理科大学 教授 山本貴博 ※監修者の肩書きは掲載当時のものです。
企画制作: 日本ガイシ株式会社
グラスの中に青空を描こう
青いハーブティー「バタフライピーティー」でつくったゼリーの中に、雲を描くように白い牛乳ゼリーを浮かべれば、グラスの中に神秘的な青空のできあがり♪
レモン汁をかけると夕暮れ時の神秘的な紫色に早変わりします。
バタフライピーティーをピンクグレープフルーツジュースに変えて、夕焼けのゼリーをつくるのもおススメです。
Science point
ヨーロッパの空は日本より青い?
宇宙空間は真っ黒なのに、地球の空は青く見えるのを、不思議に思ったことはありませんか?その理由は、地球の「大気」にあります。
地球に降り注ぐ太陽光は、大気中の窒素や酸素などの分子に当たって四方八方に散らばります。これは「レイリー散乱」と呼ばれる現象です。太陽光にはさまざまな波長の光が混ざっていて、波長の短い方から紫、藍、青、緑、黄、橙、赤に分けられます。波長の短い青色の光には波長の長い赤色の光よりも散乱されやすい特徴があります。空が青く見えるのは、大気中では青色の光がよく散乱し、私たちの目に青色の光が大量に飛び込んでくるからです。
夕焼けが赤く見えるのもレイリー散乱が原因です。夕方になると太陽が大気を通過する距離が長くなるため、青い光は散乱され尽くして私たちの所まで届かなくなります。一方で散乱されにくい赤や橙の光は私たちの目まで届き、見事な夕焼けになるのです。
ちなみに、日本よりも湿度の低いヨーロッパでは、大気中の水蒸気が少ないため、空の青さが際立っています。これは「ミー散乱」という現象が影響しています。光の波長よりも小さい粒子によるレイリー散乱と異なり、ミー散乱は水蒸気のような光の波長と同程度の大きさの粒子による散乱です。この場合、全ての波長の光が同じように散乱され、白色になります。そのため、湿度が低くなれば、水蒸気によるミー散乱の影響が小さくなり、空から白色が減ってより青く見えるというわけです。
材料
2人分
(青空ゼリー)
- 水
- 450g
- グラニュー糖
- 15g
- バタフライピーティー※(ティーバッグ)
- 2包
- 顆粒ゼラチン
- 10g
※バタフライピーティーは妊婦や生理中の方は飲むのを控えてください。
(雲ゼリー)
- 牛乳
- 120g
- グラニュー糖
- 10g
- 顆粒ゼラチン
- 2g
- レモン果汁
- 1/4個分
夕焼けゼリーをつくる場合は下記の分量で、雲ゼリーと同様の手順で調理してください。
- ジュース(ピンクグレープフルーツ)
- 450g
- 顆粒ゼラチン
- 10g
つくり方
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青空ゼリーをつくります。鍋に水とグラニュー糖、ティーバッグのバタフライピーティーを入れて中火にかけます。ふつふつとしてきたら火を止めます。ティーバッグを取り出したら、ゼラチンを振り入れゴムベラで混ぜ溶かします。
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雲ゼリーをつくります。鍋に牛乳とグラニュー糖を入れて中火にかけ、ふつふつとしてきたら火を止めます。ゼラチンを振り入れてゴムベラで混ぜ溶かします。
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①と②をそれぞれボウルに入れます。氷水を入れた別のボウルの中で、温度を下げながらかき混ぜてとろみをつけます。
ゆっくりとかき混ぜながら冷やすことで、ジェル状のゼリーになり、美しい空模様をつくりやすくなります。
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器に青空ゼリーと雲ゼリーをスプーンで交互に入れて、空模様にします。
雲の形をイメージしながら、グラスの外側に沿わせて雲ゼリーを入れるときれいに仕上がります。
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レモン果汁を入れてゼリーをかき混ぜると空の色が変化して、さらにフシギな現象が楽しめます。色の変化について詳しくはこちら
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注意事項
- 必ず手順を読んでから調理を行ってください。
- 調理器具、特に火気などの取り扱いには十分注意し、けがをしないようにしましょう。
- 小学生など低年齢の方が実験を行う場合は、必ず保護者と一緒に行ってください。
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