ひんやりシュワッと爽快ラムネ(No.8 吸熱反応)
- 調理時間20分
監修:ケーキデザイナー・芸術教育士 太田さちか、東京理科大学 教授 山本貴博 ※監修者の肩書きは掲載当時のものです。
企画制作: 日本ガイシ株式会社
食べて感じるラムネの世界
粉糖やコーンスターチに、クエン酸や重曹(炭酸水素ナトリウム)などを加えたら、あとは混ぜてこねるだけ。火を使わず簡単に手づくりできるラムネ。
食べるとシュワッとして涼しさを感じるのは、口の中の水分によって化学反応が起きているから。
好きな色と型でお気に入りのラムネをつくって試してみましょう。
Science point
シュワシュワの正体は?
【吸熱反応】
ラムネが口の中でシュワシュワする理由は、原料のクエン酸と重曹にあります。クエン酸と重曹を、それぞれ単体で口に入れても発泡しませんが、両方一緒に入れると泡が発生します。なぜでしょうか? ヒントは、口の中の水分です。
水に溶けるとクエン酸と重曹が、化学反応を起こし、副産物の二酸化炭素が細かい泡となって発生したのです。
バスボム(炭酸ガス系の入浴剤)を湯船に入れるとブクブクと泡立ちます。この正体も二酸化炭素で、バスボムは「お風呂のラムネ」ということもできるでしょう。
吸熱反応のいろいろ
ラムネを食べると口の中がひんやりするのは、二酸化炭素が発泡する際に周囲から熱を奪いながら反応(吸熱反応)するためです。
ラムネのほかにも、日常生活の中ではいろいろな吸熱反応がみられます。例えば、キシリトール入りのガムをかむと、口の水分でキシリトールが溶ける際に吸熱反応が起こるため、ひんやり感じられるのです。
さらに大きな吸熱反応をみることができるのが瞬間冷却剤です。たたいて水の袋を破ることで、尿素と硝酸アンモニウムの吸熱反応が起き、一気に冷たくなります。
材料
幅5cm程度の型6個分
- 粉糖
- 50g
- コーンスターチ
- 10g
- クエン酸
- 2g
- 重曹
- 2g
- かき氷シロップ(いちご)
- 5g
つくり方
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粉糖とコーンスターチ、クエン酸、重曹をボウルに入れてスプーンで混ぜます。
粉糖とコーンスターチは、味や食感を整えるために使用します。
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①にかき氷シロップを加え、スプーンで混ぜ合わせた後、さらに手ですり混ぜ、ポロポロとそぼろ状になるくらいまでシロップを均一に馴染ませます。
淡いピンクにしたい場合は、かき氷シロップを水で薄め(シロップ3gと水2gなど)、お好みに合わせて色味を調整してください。
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②を型に入れ、押し固めます。
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型から取り出して間隔を空けて並べ、半日乾燥させます。
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口に入れてシュワシュワ感を楽しみます。
ラムネを水や酢など酸性の液体に入れると、発泡する様子が観察できます。
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注意事項
- 必ず手順を読んでから調理を行ってください。
- 調理器具、特に火気などの取り扱いには十分注意し、けがをしないようにしましょう。
- 小学生など低年齢の方が実験を行う場合は、必ず保護者と一緒に行ってください。
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