おいしいフシギ

編んで重ねて ベジタブルパピルス(#7 セルロース)

  • 調理時間20分
編んで重ねて ベジタブルパピルス 編んで重ねて ベジタブルパピルス

監修:ケーキデザイナー・芸術教育士 太田さちか 
※監修者の肩書きは掲載当時のものです。
企画制作: 日本ガイシ株式会社

巻いて包んでアレンジ自在

薄くスライスした野菜や果物を編んで重ねて、アイロンで乾燥させると、繊維が互いにくっついて一枚の紙のようになります。
お好みの食材を巻いたり包んだりすれば、ヘルシーな一品に早変わり。映えるラップでおいしさも楽しさもアップすること間違いなし!

Science point

植物を紙に変える力
【セルロース】

薄くスライスした野菜や果物を、編んだり重ねて並べたりしてから、熱いアイロンで圧迫して乾燥させます。すると、野菜や果物から水分が抜けていき、重なり合う部分が密着して、一枚の紙のようになるのです。
植物細胞のいちばん外側には「細胞壁」という硬い層があり、多糖類であるセルロースがその骨格を形づくっています。私たちが口にする食物繊維の多くは、このセルロースですし、植物を原料とする紙もセルロースの頑丈さを利用しています。
セルロースは親水性で水と結合していますが、乾燥して水が抜けると、セルロース同士が水素原子を介して結合するようになります。無数の水素結合によってセルロースはしっかりと結びつき、丈夫な紙ができるのです。

古代エジプトの紙に似ている

パピルスとは、古代エジプトでつくられていた紙のことで、英語で紙を意味するペーパーの語源です。成長すると高さ2メートル以上になる、カミガヤツリ(パピルス草)という植物を使います。カミガヤツリの茎を縦方向に1、2ミリメートルの厚さでスライスし、水につけたあと、2層に重ねて、圧迫・乾燥させます。ベジタブルパピルスのつくり方とよく似ていますね。
原材料であるカミガヤツリをそのまま重ねたパピルスと比べると、私たちが普段使っている紙は薄くて、しなやかです。木材を熱や薬品で処理してパルプ(木材繊維)を抽出し、これを原材料として紙をつくっているためです。

木から生まれた新素材、セルロースナノファイバー

パルプ(木材繊維)を特殊な方法で極微細にほぐすと、直径約3ナノメートル(1ナノは、1ミリの100万分の1)の「セルロースナノファイバー」ができます。セルロースナノファイバーは、ガラス並みに伸縮率が小さく、透明で軽いなど多くの優れた性質をもっています。プラスチックの代替や車の部品、フィルム、さらには食品や医薬品などへの応用が期待され、実用化が始まっています。
セルロースは地球上で最も豊富にある炭水化物であり、石油に代わる資源になりうるといわれていますが、その頑丈さゆえに加工が難しく、利用が進んでいません。セルロースナノファイバーは、セルロースを有効に活用する手段になるかもしれません。

10cm四方 各1枚分

<ベジタブルパピルス>

キュウリ
1/3本
リンゴ
1/4個
パプリカ(赤)小
1/4個
レンコン(水煮)
30g
アスパラガス
1本
ニンジン
1/3本

<盛り付け>

チーズやスプラウトなどお好みの具材
適量
タイム
適量
エディブルフラワー
適量

つくり方

下準備

  • ・アイロンを用意します。
  1. キュウリなどの材料をピーラーで厚さ1〜1.5mm程度に薄くスライスします。

    つくり方1写真

    Cooking point

    レンコンのように繊維質の特に多い、硬い食材は火を通してやわらかくすると扱いやすくなります。

  2. まな板の上に薄くスライスしたキュウリを置き、かご編みをして重ねます。

    つくり方2写真
  3. オーブン用シートで②を挟み、シートの上から両面にアイロンをかけて水分を抜きます。

    つくり方3写真

    Cooking point

    水分が抜けると、キュウリがオーブン用シートから自然に剥がれるようになります。これがアイロンのかけ終わりのサインです。

  4. オーブン用シートから③をそっと外し、キッチンペーパーで挟んで余分な水分を取ります。

    つくり方4写真
  5. 他の食材でも同様につくります。リンゴやレンコンは、少しずつ重ねながら並べてシート状にします。

    つくり方5写真
    つくり方5写真
  6. お好みの食材を巻き、タイムやエディブルフラワーを添えて彩りを加えます。

    つくり方6写真

    Cooking point

    ベジタブルパピルスは、水分を吸うと結合部が離れてバラバラに戻ってしまうため、水分の少ないチーズやスプラウトなどを巻いてください。

  7. 完成

    完成写真

注意事項

  • 必ず手順を読んでから調理を行ってください。
  • 調理器具、特に火気などの取り扱いには十分注意し、けがをしないようにしましょう。
  • 小学生など低年齢の方が実験を行う場合は、必ず保護者と一緒に行ってください。
  • NGKサイエンスサイトは日本ガイシが運営しています。ご利用に当たっては、日本ガイシの「プライバシーポリシー」と「ご利用条件•ご注意」をご覧ください。
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