おいしいフシギ

ふわっと光る 星屑ゼリー(No.5 蛍光分子)

  • 調理時間90分
ふわっと光る 星屑ゼリー ふわっと光る 星屑ゼリー

監修:ケーキデザイナー・芸術教育士 太田さちか 
※監修者の肩書きは掲載当時のものです。
企画制作: 日本ガイシ株式会社

パワー充電、ビタミンゼリー!

ビタミンB2入りのゼリーにブラックライトを当てると、ほんのり発光してグラスの中は幻想的な小宇宙に。
今夜は美しい星空を眺めながら、蛍光色に輝くビタミンゼリーで元気チャージしてみては?

Science point

ビタミンB2が紫外線を吸収し、緑色の光を放つ
【蛍光分子】

ビタミンB2は、レバーやウナギ、卵、納豆、アーモンドなど多くの食べ物に含まれる水溶性の低分子です。一般的に、紫外線のように高いエネルギーを持つ光を分子に照射すると、分子は光を吸収して「励起(れいき)状態」というエネルギーの高い状態になります。励起状態の分子に蓄えられたエネルギーは熱に変換されたり、光として放出されたりします。この放出される光のことを「蛍光」といい、とくに蛍光の強い分子のことを「蛍光分子」といいます。
ビタミンB2は、紫外線を吸収して、波長530ナノメートルの緑色の蛍光を放つ蛍光分子です。今回のレシピでは、ビタミンB2を含んだゼリーに、紫外線を放つ「ブラックライト」を当てたことで緑色に光ったのです。ビタミンB2には、脂質をエネルギーに変える働きがあるため、栄養ドリンクやスポーツ飲料にもよく含まれています。また、食品の着色料としても広く使われており、キャンディーやスポンジケーキなどに、おいしそうな明るい黄色を加えています。これらの飲料や食品にブラックライトを当てて、緑色に光る様子を観察してみましょう。

蛍光分子は、「人工的な指紋」になる

蛍光分子の特性は、さまざまなところで役立てられています。例えば、日本の紙幣にはマイクロ文字やホログラムなどいくつもの偽造防止技術が施されていますが、赤いハンコの部分は蛍光分子を含んだインクが使用されており、ブラックライトを当てると光ります。
パスポートにも、ブラックライトを当てると「本人の顔写真」などが浮かび上がる偽造防止技術が施されています。この他、新しい偽造防止技術として「人工物メトリクス」の研究・開発が進められており、その中には蛍光分子を利用した方法もあります。紙や合成樹脂に蛍光分子をランダムに混ぜ込むと、同じ蛍光分子配置を持つクローンを作成することはほぼ不可能です。このような人工物メトリクスは、物に指紋をもたせる技術として、株券などの証書やクレジットカードなどへの応用が期待されています。

混ぜ込まれた蛍光分子の配置の違いを説明した画像

左の紙と右の紙では、混ぜ込まれた蛍光分子の配置が異なっています。この配置の違いを読み取ることで、紙を区別することができます。

蛍光に光る美しい石

ブラックライトを当てると蛍光を放つ石や宝石があります。このような石や宝石を「蛍光鉱物」といい、光るしくみはビタミンB2と同じです。
特に有名なものには蛍石や方解石があり、その他にルビーや柱石、方ソーダ石など数多くの蛍光鉱物が知られています。例えば蛍石は主に青紫色、方解石は赤色に光り、緑や紫、ピンクなど、鉱物によって蛍光の色はさまざまです。
同じ種類の鉱物でも、結晶中に含まれている不純物イオン(活性因子)の有無や種類によって、光ったり光らなかったり、蛍光の色が変化したりする点が蛍光鉱物のおもしろいところです。人工的に合成された蛍石は青紫色に光りますが、不純物を加えることで、緑色やオレンジ色に光る蛍石をつくり出すことができるのです。
蛍光鉱物は、自然光の下で見たときの色、蛍光の色、そして石の模様や形も実に多様で奥深く、見ていて飽きません。

完成品のイメージ画像

2人分

<光るゼリー>

100g
ビタミンB2 (サプリメントの錠剤)
1/2粒
グラニュー糖
10g
アガー(植物性の凝固剤)
5g
サラダ油
200g

<飲むゼリー>

ミネラルウォーター
(風味のついたものを使うとおいしく仕上がります)
400g
板ゼラチン
7.5g

つくり方

下準備

  • ・グラニュー糖とアガーを合わせます。
  • ・サラダ油は、背の高いグラスに入れて冷蔵庫で冷やしておきます。
作成中のイメージ画像
  • ・ビタミンB2(サプリメント錠剤)は、すり鉢に入れて砕きます。
作成中のイメージ画像
  • ・ゼラチンをたっぷりの冷水に入れ、ふやかします。
  1. <光るゼリー>をつくる
    鍋に水とビタミンB2を入れて中火にかけます。グラニュー糖とアガーを少しずつ加えてゴムベラでやさしく混ぜて溶かし、ゼリー液をつくります。

    作成中のイメージ画像

    Cooking point

    凝固剤としてよく使用するゼラチンや寒天ではなく、より透明度が高く、すぐに固まる性質のあるアガーを用いることで、きれいな球状の明るい発光ゼリーに仕上がります。

  2. シリンジ(針のついていない注射器)にゼリー液を入れます。冷やしておいたサラダ油の中にゼリー液を一滴ずつ落として、粒状のゼリーをつくります。

    作成中のイメージ画像

    Science point

    アガーは30〜40℃で固まるため、冷たい油の中に落とし入れたゼリー液はすぐに冷え固まります。
    油ではなく、冷たい水の中に入れると、ゼリー液の水分が冷水と混ざり、型崩れしたゼリーができてしまいます。油を使用することで、きれいな球状のゼリーをつくることができます。

  3. グラスの底にたまった粒状のゼリーをざるに上げ、流水をかけて油を流します。できあがった光るゼリーは、水を張ったボールに入れておきます。

    作成中のイメージ画像
  4. <飲むゼリー>をつくる
    鍋にミネラルウォーターを入れて中火にかけ、沸騰直前で火から下ろします。

    作成中のイメージ画像
  5. ゼラチンの水を切って鍋に加え、ゴムベラで混ぜて溶かし、約15分、氷水に当ててとろみをつけます。

    作成中のイメージ画像
  6. 水からあげた③を⑤に加え、グラスに注ぎます。

    作成中のイメージ画像
  7. 完成

    完成品のイメージ画像

    Science point

    ブラックライトの光を当てると、ビタミンB2が発光します。

注意事項

  • 必ず手順を読んでから調理を行ってください。
  • 調理器具、特に火気などの取り扱いには十分注意し、けがをしないようにしましょう。
  • 小学生など低年齢の方が実験を行う場合は、必ず保護者と一緒に行ってください。
  • NGKサイエンスサイトは日本ガイシが運営しています。ご利用に当たっては、日本ガイシの「プライバシーポリシー」と「ご利用条件•ご注意」をご覧ください。
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