ニュアンスグラデのライスペーパーフラワー(No.23 拡散)
- 調理時間15分
監修:ケーキデザイナー・芸術教育士 太田さちか、東京理科大学 教授 山本貴博 ※監修者の肩書きは掲載当時のものです。
企画制作: 日本ガイシ株式会社
ゆらゆら広がる色彩が生む、幻想的な花びら
水にフードカラーを振り入れると、色素が四方八方に広がって拡散します。このとき生じる色のグラデーションを利用して、ライスペーパーを染め上げ、花のように何枚も重ねました。油で揚げれば、ニュアンスカラーのおしゃれなスナック菓子のできあがり!
Science point
水に浮かぶ花粉は動く?動かされる?
水面にインクを一滴垂らすと、インクが四方八方に広がっていきます。この何気ない日常的な現象を徹底的に考察することで、水が分子からできていることを見抜いた科学者がいます。相対性理論でも知られるアルベルト・アインシュタインです。
アインシュタインが注目したのは、1827年にイギリスの植物学者であるロバート・ブラウンによって発見された「ブラウン運動」です。ブラウンは、水面に浮かべた花粉の微粒子が何も力を加えていないにもかかわらず、常に不規則に動いていることを発見しました。当時の多くの科学者たちは、“花粉は生物の微粒子だから自分で動いているのだろう”と考えました。ところがその後、花粉粒子だけでなく、鉱物や金属など無生物の微粒子でもブラウン運動が発見され、微粒子の種類によらない普遍的な現象であると認識されたのです。一方で、その運動の原因は未解明のままでした。
それから約80年後の1905年、これを理論的に解き明かしたのがアインシュタインです。水中の微粒子が周囲にある大量の水分子に絶えず衝突され続けることで、不規則に動き続けることを数式で表したのです。
この発見によって、当時の科学界ではまだ反論が多かった原子や分子の存在を実験で証明できる可能性が示されました。
さらにこの年、アインシュタインはブラウン運動の理論の他にも、光の正体を示した「光電効果の理論」や「相対性理論」など、科学の発展にとって極めて重要な論文を発表しました。
そのため、1905年は奇跡の年とよばれています。
材料
3本分
- ライスペーパー(直径22cm)
- 3枚
- フードカラー(赤、青)
- ごく少量
- 揚げ油
- 250g
ディップソース
- マスカルポーネチーズ
- 50g
- ストロベリージャム
- 20g
- マーマレードジャム
- 20g
つくり方
- ・オーブン用シートをクシャクシャと丸めてから、広げておきます。
下準備
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ライスペーパーを花びらの形(しずく型)に切ります。ライスペーパー1枚で花びら12枚をつくり、合計36枚用意します。
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バットに水(分量外)を入れて、フードカラーを振り入れます。水の中で色が広がるのを確認したら、濃い色と薄い色どちらの色もつく位置に、ライスペーパーを約1分浸してやわらかくします。
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ライスペーパーを水から取り出し、丸めたオーブン用シートの上に間隔を空けて並べます。花びらの外側のみが乾燥するまで室温で4~5時間乾かします。
オーブンシートを丸めてできた高低差を利用して、ふんわりとした花びらの形にします。花びらの根元をきゅっとつまむと、より美しい形に仕上がります。
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キャンディースティックを芯にして、③の花びらの根元を巻き付けます。巻き付けた接着面をしばらく指で押さえて固定します。1枚が固定できたら、少し横にずらした位置に次の花びらを巻き付け、何回か繰り返して花をつくります。形が整ったら、ピンチハンガーなどで逆さにつるし、根元まで乾燥させます。
少し水で指をぬらして湿らせると巻き付けやすくなります。
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④が乾いたらキャンディースティックを外して、約170℃の油で揚げます。泡が小さくなり、揚がる音が低くなったら、菜箸で取り出します。
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マスカルポーネチーズに各ジャムを加えてディップソースをつくり、添えます。
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注意事項
- 必ず手順を読んでから調理を行ってください。
- 調理器具、特に火気などの取り扱いには十分注意し、けがをしないようにしましょう。
- 小学生など低年齢の方が実験を行う場合は、必ず保護者と一緒に行ってください。
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