ビッグバンポップコーン(No.21 水蒸気爆発)
- 調理時間40分
監修:ケーキデザイナー・芸術教育士 太田さちか、東京理科大学 教授 山本貴博 ※監修者の肩書きは掲載当時のものです。
企画制作: 日本ガイシ株式会社
はじける楽しさポンッポンッポンッ♪
トウモロコシの粒をフライパンでいると、ポンッポンッとはじけてポップコーンができます。
しかし、スイートコーンをゆでても、焼いても、ポップコーンにはなりません。
その理由はトウモロコシの皮の硬さや厚さが品種によって異なるからです。はじけるポップコーンの謎に注目します。
Science point
膨れ上がるポップコーンと宇宙
ポップコーンの原料は、爆裂種というとても硬いトウモロコシの穀粒を乾燥させたものです。スイートコーン(甘味種)に比べて、厚い皮で覆われていることが特徴です。加熱すると、内部の水分が蒸発して膨張しますが、爆裂種は硬い皮によって水蒸気が外に出られないためトウモロコシの中の圧力はどんどん上がっていきます。温度が180℃を超えると、圧力に耐えきれず、皮が破裂して水蒸気が一気に放出されます。これが水蒸気爆発です。水が液体から気体に変わると、その体積は約1,700倍にもなります。1ミリリットルの水が大きなペットボトルほどに膨れ上がるのですから、その爆発威力は相当なものです。この勢いで内部のデンプンが外に飛び出し、ポップコーンができるのです。
ちなみに138億年前、宇宙の始まりに起きた大爆発が、皆さんおなじみの「ビッグバン」です。ビッグバンとは、初期の宇宙が超高密度で灼熱(しゃくねつ)状態だったことを指し、「火の玉宇宙」とも呼ばれます。ではどうやって火の玉の状態になったのでしょうか?ビッグバン直前に起こったとされるインフレーション(膨張)に迫る最新の宇宙論によると、生まれたての宇宙空間は原子よりも25桁ほども小さいサイズでしたが、一瞬の間に数十桁も大きいサイズに一気に膨張したとされています。
トウモロコシが爆発して約0.1秒で元の2~3倍の大きさであるポップコーンに膨張することと比べると、初期宇宙の膨張率はすさまじく壮大なスケールですね。
材料
4人分
- トウモロコシ(ポップコーン用の爆裂種)
- 50g
- サラダ油
- 適量
<カラメル味(青色)>
- グラニュー糖
- 30g
- 水
- 小さじ1
- フードカラー(青)
- ごく少量
- お湯
- 20g
<ストロベリーチョコ味(ピンク色)>
- パータグラッセ(ストロベリー)
- 20g
- スプリンクル
- 適量
<抹茶チョコ味(緑色)>
- パータグラッセ(抹茶)
- 20g
- スプリンクル
- 適量
<チーズ味(黄色)>
- バター
- 10g
- 牛乳
- 20g
- チェダーチーズ
- 30g
つくり方
-
ポップコーンをつくります。
フライパンにサラダ油を入れて強火で熱してから、トウモロコシを加えてふたをします。【注意】
熱を加えるとトウモロコシが勢いよくはじけます。フライパンから飛び出すのを防ぐためにふたをしましょう。 -
トウモロコシがはじけ出したら中火にし、時々フライパンを揺すりながらいります。
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はじける音がおさまったら火からおろします。
つくる味の数だけボウルを準備しポップコーンを等分して、手で触れる程度まで粗熱をとります。 -
カラメル味(青色)をつくります。
鍋にグラニュー糖とフードカラー、水を入れて中火にかけます。グラニュー糖が溶けてふつふつと沸いてきたら火を止め、お湯を一気に注ぎます。ポップコーンを加えて全体を絡めたら、オーブン用シートに広げます。 -
ストロベリーチョコ味(ピンク色)をつくります。
ボウルに細かく刻んだパータグラッセ(ストロベリー)を入れ、湯せんにかけて溶かします。ポップコーンを加えて全体に絡めたら、オーブン用シートに広げます。さらにスプリンクルをまぶします。抹茶チョコ味も同じようにつくります。 -
チーズ味(黄色)をつくります。
鍋にバターと牛乳を入れて中火にかけ、バターが溶けたらチェダーチーズを加えて混ぜ溶かします。ポップコーンを加えて全体に絡めたら、オーブン用シートに広げます。 -
ポップコーンを盛り付けます。
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注意事項
- 必ず手順を読んでから調理を行ってください。
- 調理器具、特に火気などの取り扱いには十分注意し、けがをしないようにしましょう。
- 小学生など低年齢の方が実験を行う場合は、必ず保護者と一緒に行ってください。
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