紙の形状記憶

水の上に咲く紙の秘密(No.281)

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水の上に咲く紙の秘密 水の上に咲く紙の秘密

実験監修:教育学博士 滝川洋二 
※監修者の役職は掲載当時のものです。
企画制作: 日本ガイシ株式会社

実験の説明

なんでだろう?

小さく折りたたんだ紙を水に浮かべると次々に開いて、まるで花が咲いたようです。

そうなんだ!

花びらの形に切った紙を小さく折りたたみます。それを水の上に置くと折り目が伸びて元の形に戻りました。まるで紙が元の形を覚えているようですが、ただの紙が形状記憶合金のようなはたらきをするのでしょうか。
紙は、植物のせんいをからみ合わせてつくられており、植物のせんいは水分を吸収すると太く短くなる性質があります。折りたたんだ紙を水に浮かべるとせんいが水分を吸収し、折り目の外側のせんいは折るときに引き伸ばされているのでとくに強く収縮します。その結果、水面側に紙が引っぱられるので折り目が伸び、花が咲いたように見えるのです。
水分によって折り目が元に戻る現象は、紙だけでなく、綿や麻などの植物せんいでつくった布でも生じるので、 シワになった衣類に霧吹きの霧や、アイロンのスチームを当てるとシワを伸ばすことができます。

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