実験の説明
なんでだろう?
透明なプラスチック板を横からライトで照らすと、光の線で描かれた絵が現れました。
そうなんだ!
プラスチック板をよく見ると、表面にごく細い線が見えます。これは、先の尖ったもので、表面をひっかいてつけたキズです。ライトの光によってプラスチック板の細かいキズが明るく光り、絵が浮かび上がったようです。
透明なプラスチック板に横から光を当てると、空気とプラスチックの屈折率の違いから、境界面ですべての光を反射する全反射という現象が起こります。進入した光は全反射を繰り返しながら、プラスチック板の中を放射状にまっすぐ進みます。プラスチック板の端が強く光っているのがその証拠。ところが表面に細かいキズがあると、そこで光は乱反射を起こしてプラスチック板の外にも出てきます。そのため、細いキズが明るく光って絵が現れたのです。