パラボラ

ひそひそ話が遠くで聞こえる!(No.275)

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ひそひそ話が遠くで聞こえる! ひそひそ話が遠くで聞こえる!

実験監修:教育学博士 滝川洋二 
※監修者の役職は掲載当時のものです。
企画制作: 日本ガイシ株式会社

実験の説明

なんでだろう?

2本の傘の間で、電話のように音が伝わっています。

そうなんだ!

アルミシートを貼った2本のビニール傘を向かい合わせに置き、一方の傘の中に顔を入れて話すと、もう一方の傘の同じ場所で声がはっきり聞こえました。周囲の人にはほとんど聞こえないような小声でも、傘と傘を10mくらい離しても聞き取ることが可能です。傘に向かって話しているだけなのに、携帯電話のように通話できるなんて不思議ですね。
遠く離れた傘の間で音を伝えられるのは、傘の形に秘密があります。開いた傘は大きなおわんのような形をしています。これは、放物線(パラボラ)という曲線に近い形です。パラボラ面に平行に入ってきた音や光は反射して一点(焦点)に集まり、反対に焦点から発した音や光はパラボラ面で反射して平行に出ていく性質があります。図のように、一方の傘の焦点(F1)で声を出すと、反射した音は柄の方向にまっすぐ進み、もう一方の傘で反射して焦点(F2)に集まります。お互いに焦点で会話をすれば、音が空中で拡散することなく伝わり、さらに届いた音が一点に集まるので、小さな声でも遠くで聞こえるのです。 パラボラ形は電波も効率よく送受信できるので、衛星放送の受信アンテナや電話局の中継アンテナなどに利用されています。

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