実験の説明
なんでだろう?
シャボン玉が水面に近づくと、何かに乗ったように、ほぼ同じ高さで動きが止まります。
そうなんだ!
空中に放たれたシャボン玉は、ふわふわとただよいながらも重力に引っぱられて少しずつ落下していきます。ところがこのシャボン玉は、水の入った容器の上で落下を止め、しばらくの間、ほぼ同じ高さで静止しています。いったいどんな仕掛けなのでしょう?
実は、容器の水に重曹とクエン酸を溶かしておいたのです。
重曹は炭酸水素ナトリウムという物質です。クエン酸などの酸性の溶液と反応して二酸化炭素を発生させます。二酸化炭素は空気よりも重いので、水面近くにたまります。中に空気が入ったシャボン玉が落下してくると、二酸化炭素の中では浮力を得て浮かび、浮力と重力のバランスがとれる一定の高さで高さで静止します。