岩石の残留磁気

石は磁石につく?つかない?(No.206)

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石は磁石につく?つかない? 石は磁石につく?つかない?

実験監修:東海大学特任教授 滝川洋二 
※監修者の役職は掲載当時のものです。
企画制作: 日本ガイシ株式会社

実験の説明

なんでだろう?

あれれ? 鉄製のボルトやナットといっしょに、小石が磁石にくっついて吊り上げられています。磁石につくのは鉄やニッケル、コバルトとその合金だけだったはず。この石は鉄鉱石などの特殊なものではなく、ごく普通の石です。何かトリックを使っているわけでもありませんよ。

そうなんだ!

実は、河原や海岸の石でも、磁石につくものがあるのです。場所によってかたよりはあるものの、ていねいに探せば100個に1個程度の割合で、磁石につく石が見つかります。磁石につく石の多くは、地中のマグマが固まってできた玄武岩や安山岩などの火成岩です。マグマには、磁鉄鉱などの磁気を帯びやすい鉱物が含まれています。溶けたマグマが冷えて固まるとき、それらの鉱物が地球の磁場によって磁化され、岩石全体が大きな磁石になります(残留磁気)。磁石にくっついた石は、残留磁気を帯びた岩石が、長い年月の間に風化して小石になったものです。磁石につく石には磁石と同じようにN極とS極があり、発泡スチロールにのせて水に浮かべると、ゆっくり動いて南北を示します。

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