試してフシギ

色覚光に色はついていない(No.139)

光に色はついていない 光に色はついていない

実験監修:愛知工業大学客員教授 佐伯平二 
※監修者の役職は掲載当時のものです。
企画制作: 日本ガイシ株式会社

どうしてなのかな

No.138の光の三原色の実験装置を使って、もう少し実験をしてみましょう。白い紙でつくった正二十面体を置いて3色の光をあてると、それぞれの面が違った色になってすごくきれい! 鏡を置いて裏側を見ると、正面から見るのとはまったく違った色になっています。ちょっと不思議な光景ですね。

そうかなるほど

赤、緑、青の光だけでこんなにたくさんの色が見られるのは、正二十面体のそれぞれの面がいろいろな方向を向いていて、面によって3色のまざり具合がちがうためです。このように、たった3色の光を明るさを変えてまぜあわせるだけで、私たちはさまざまな色を見ることができます。それは、色というものが物理的な量ではなく、人間の感じる感覚(色覚)だからです。このことをアイザック・ニュートンは「光そのものには色はついていない」と表現しました。
私たちの目の奥にある網膜には、主に赤い光を受けとる役割をする細胞、緑の光を受けとる細胞、青の光を受けとる細胞、それに明暗を感じる細胞があって、これらの細胞からの信号が脳に伝わることで私たちは色を感じています。つまり、赤と緑と青の3色を組みあわせることで、私たちはすべての色を感じることができるのです。そして、実在の光の波長には対応しないピンク色や紫色も、私たちは色として感じているのです。

材料

1. コピー用紙(A5) 1枚
2. 工作紙(A5)1枚

工作の完成品

道具

•スプレーのり
•カッターナイフ
•セロハンテープ

No.138の実験装置

No.138「光の三原色」

[実験の注意]

・NGKサイエンスサイトで紹介する実験は、あくまでも家庭で手軽にできる科学実験を目的としたものであり、工作の完成品は市販品と同等、もしくは代用品となるものではないことを理解したうえで、個人の責任において実験を行ってください。
・工作・実験を行う際は、必ず手順を読んでから行ってください。
・器具の取り扱いには十分注意し、けがをしないようにしましょう。
・小学生など低年齢の方が実験を行う場合は、必ず保護者と一緒に行ってください。

  • 1

    図のようにコピー用紙に展開図をかきます。

    展開図[PDF:1.85MB]はダウンロードできます。

  • 2

    工作紙に展開図をはります。折り線にうすく切りこみを入れ、図形のりんかく線にそって切りとります。

  • 3

    折り線にそって折ります。図の位置に内側からセロハンテープをはり、2つのかたまりを作るようにはりあわせます。

  • 4

    2つのかたまりをつなぎあわせ、正二十面体にします。

[実験の注意]

・NGKサイエンスサイトで紹介する実験は、あくまでも家庭で手軽にできる科学実験を目的としたものであり、工作の完成品は市販品と同等、もしくは代用品となるものではないことを理解したうえで、個人の責任において実験を行ってください。
・工作・実験を行う際は、必ず手順を読んでから行ってください。
・器具の取り扱いには十分注意し、けがをしないようにしましょう。
・小学生など低年齢の方が実験を行う場合は、必ず保護者と一緒に行ってください。

  • 1

    (1)No.138「光の三原色」で作った装置の中心に正二十面体を置いてライトをつけ、正二十面体の上面が白く見えるように調節します。

    (2)三色の光のあたり具合や正二十面体の向きを調節すると一面ずつ違う色に見えます。鏡を置いたり、いろいろな角度から観察してみましょう。

  • 2

    装置から正二十面体をはずして、わりばしなどをかざしてみましょう。わりばしのかげがいろいろな色に見えます。

NGKサイエンスサイトで紹介する実験は、あくまでも家庭で手軽にできる科学実験を目的としたものです。工作の完成品は市販品と同等ではなく、代用品にもならないことを理解したうえで、個人の責任において実験を行ってください。

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