試してフシギ

水と生物川遊びしながら、科学を楽しもう!(No.36)

川遊びしながら、科学を楽しもう! 川遊びしながら、科学を楽しもう!

実験監修:名古屋市科学館学芸員 佐伯平二 
※監修者の役職は掲載当時のものです。
企画制作: 日本ガイシ株式会社

どうしてなのかな?

川底をのぞいたことがありますか
これから、川遊びが気持ちよい季節です。ちょっと注意して見ると、川底にはいろいろな生き物がいます。浅瀬のきれいな水が流れている場所で、底石を持ち上げたり、藻や水生植物の間を探してみてください。石の裏側に張りついているもの、泥の中にもぐっているものなど、さまざまな底生(ていせい)生物を見つけることができるはずです。このような生き物たちは、 どんな川にもすんでいるのでしょうか?

そうかなるほど!

汚れ方で違う生き物の種類
川の汚れの程度によって、川底にすむ生き物の種類は違います。同じ中流地域でも、すんでいたりいなかったりします。このことから、川の水質の状態を知る目安となる生き物を指標(しひょう)生物といっています。どのような川に、どのような生き物がすんでいるのか、川の汚れと生き物の関係 について調べてみましょう。

工作用

・円筒形のペットボトル(500cc)3本
・ビニールテープ
・カッターナイフ
・はさみ
・ものさし
・不要写真(耐水性のある紙)
・油性ペン

調査用

・ふた付きプラスチック容器数個
〈サンプル採集用〉
・メモ帳・筆記具

1:透視計のつくり方

  • カッターナイフとはさみで3本のペットボトルの底を切り取ります。

  • 2

    3本のペットボトルをつなぎ、水漏れしないようにつぎ目をビニールテープでしっかり巻きます。

  • 3

    油性ペンで、ペットボトルに1cm単位で目盛りを書き込みます。

  • 4

    不要写真の裏に油性ペンで標識を書き、丸く切り取ってペットボトルのフタに貼りつけます。

2:調査の例

  • 1

    透視計いっぱいに川の水を入れ、標識がはっきり見えるまでフタをゆるめながら水を抜きます。

  • 2

    標識が見えた時点で水の高さを測り、その数字をメモ帳に記入します。

  • 3

    川底の石の裏側や藻の生えた場所で、そこにすむ生き物を探してみましょう。

  • 4

    名前のわからない生き物は、図鑑などで調べるために、容器に入れて持ち帰るのも良いでしょう。

3:調査

くっきり標識が見えるのは何cm野距離かな?

川底にすむ指標生物の例

こんな風にまとめて、調査表にしてみましょう

調査をする時は、子どもだけで川に入ってはいけません。
大人といっしょに行き、深い場所には入らないなど、十分注意してください。

NGKサイエンスサイトで紹介する実験は、あくまでも家庭で手軽にできる科学実験を目的としたものです。工作の完成品は市販品と同等ではなく、代用品にもならないことを理解したうえで、個人の責任において実験を行ってください。

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