光と鏡が見せる魔法の模様
回転させながらのぞくだけで美しく変化する模様が楽しめる不思議な筒、「万華鏡」。美しく変化する模様の正体は、鏡に映った像です。なぜこのような美しい模様が見えるのでしょうか。
鏡と鏡を合わせると、鏡の中にもう一つの鏡が映ります。その鏡の中にはまた鏡が映っていて、さらにその鏡の中には鏡が…となり、反射は無限に繰り返されます。万華鏡は筒の中全部が鏡でおおわれていますので、まさにこの状態です。これと同じような像は三面鏡で合わせ鏡をしても見ることができます。
万華鏡は江戸時代の末頃に日本に伝えられたと考えられており、錦眼鏡、百色眼鏡と言われて親しまれていたそうです。中に入れるものによって、モザイク状の模様は変わります。いろいろなものを入れて試してみましょう。
・ストロー
・プラスチック製のミラー板
・トレーシングペーパー
・粘着テープ
・カラーセロハン
・ビーズなど
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1
プラスチック製のミラー板を長さ20センチ×幅3センチの大きさに切りそろえます。これと同じものを2枚つくり、全部で3枚用意します。
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2
ミラー板の鏡になる面を内側にし、3枚を正三角形になるように組み合わせます。
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3
粘着テープでとめます。これが万華鏡の筒になります。
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4
トレーシングぺーパーを6センチ四方の大きさに切り、2で作った筒の片方にかぶせるようにして粘着テープで留めます。これで万華鏡はできあがりです。
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5
できあがった万華鏡の筒にビーズやカラーセロハンを小さく切ったものを入れます。
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6
中に入れたビーズやカラーセロハンが落ちてこないように気をつけて、万華鏡を回転させながらのぞきます。美しい模様の変化が楽しめます。
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