静電気で水を引っ張ってみよう。
冬の乾燥した日に髪をとかすと髪がブラシにまとわりついたり、セーターを脱ぐときにパチパチと音がしたりすることがありますよね。これらの原因は静電気。今回は静電気の超能力を実験で確かめてみましょう。
2種類の物質をこすりあわせると、静電気が発生します。ストローをティッシュペーパーでこすると、ストローの表面はマイナスに帯電します。このストローを細く出した水道の水に近づけると、水の流れはすうっとストローの方に吸い寄せられます。不思議ですね。
電気には、プラスとプラス、マイナスとマイナスは反発しあいますが、プラスとマイナスは引きあうという性質があります。水分子は部分的にプラスの電気をもったところとマイナスの電気をもったところをもっています。マイナスに帯電したストローを水に近づけると、水の分子たちはストローに近い側にプラスの電気をもったほうを向いて並びます。それで、ストローとの間に電気的な引力が働くようになります。水分を含むにんじんなども、静電気で引き寄せることができます。いろいろな野菜やくだもので実験してみましょう。
・ストロー
・ティッシュペーパー
・にんじんやねぎなどの野菜
・ポリエチレンのひもや糸
・氷 5~6片
・バット
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1
水道の水をできる限り細く、ちょろちょろと出します。ストローをティッシュペーパーでよくこすり、ゆっくりと水道の水に近づけます。水に直接ふれないように注意してください。
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2
水の流れが引っ張られるのを確認します。
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3
次は水分を多く含む食品で試してみましょう。にんじんなどの野菜を、ポリエチレンのひもや糸で釣ります。
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4
水道の水で試したときと同じように、ティッシュペーパーでこすったストローを近づけます。にんじんがストローに引き寄せられて動きはじめます。
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5
また、氷でも試してみましょう。バットに氷を入れ、ストローを近づけて引っ張るように動かしてみます。少し氷が溶けた状態だとうまく行きます。
NGKサイエンスサイトで紹介する実験は、あくまでも家庭で手軽にできる科学実験を目的としたものです。工作の完成品は市販品と同等ではなく、代用品にもならないことを理解したうえで、個人の責任において実験を行ってください。
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