みなさんがいつも食べている「たまご」。カラの下には白身がありますが、その間にもうひとつ、「卵殻膜」と呼ばれる薄い膜があります。ゆでたまごのカラをむくとき、いっしょにはがれてくるあの膜です。酢を使ってカラを溶かすと、卵殻膜が表面に出てきます。
さて、卵殻膜にはミクロの目で見るととても小さな穴が開いていて、水を通すことができます。しかし、たまごの中身のタンパク質はこの穴よりも大きいので、通り抜けることはできません。
カラを取り除いたたまごを水につけると、膜の内側と外側の液体の濃度を等しくしようという働きで膜の内側に水が移動します。これを「浸透」といいます。この現象によってたまごはふた回りくらい大きくなり、「ぷよぷよたまご」が完成します。
・たまご
・食酢1本(500ml)
・びんやコップ
(たまごが入る大きさのもの)
・アルミホイル
(またはラップなど)
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1
びんやコップの中に、洗ったたまごを割れないように気をつけながら入れます。
たまごが十分つかるまで食酢を注ぎ、ほこりが入らないようにアルミホイルなどでふたをします。 -
2
1~3日間程度、そのまま放置します。1日に1回は、たまごの上下をひっくり返してカラの溶け具合を見てください。カラが溶けるのが遅いときには、食酢を新しいものに入れ替えます。このとき、たまごを割らないように気をつけて下さい。
カラがほぼとけたら、びんから出して軽く水洗いします。 -
3
このたまごを水の入った容器に移しかえて2、3時間おくと、さらにふくらんでふた回りほど大きくなります。「ぷよぷよたまご」のでき上がりです。
壊れないように手でゆっくりと「ぷよぷよたまご」を押してみましょう。
とても弾力性があることが分かります。
・びんやたまご、食酢などを扱うときは、破損に十分に注意してください。
・実験でつくった「ぷよぷよたまご」は、害はありませんが食べるためのものではありません。
口に入れないでください。
NGKサイエンスサイトで紹介する実験は、あくまでも家庭で手軽にできる科学実験を目的としたものです。工作の完成品は市販品と同等ではなく、代用品にもならないことを理解したうえで、個人の責任において実験を行ってください。
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