試してフシギ

ハンドパワー手のひらで、回る風車、咲く花(No.14)

手のひらで、回る風車、咲く花 手のひらで、回る風車、咲く花

実験監修:科学実験プロデューサー 米村傳治郎 
※監修者の役職は掲載当時のものです。
企画制作: 日本ガイシ株式会社

手のひらの上でセロハンの花が開く。
秘密は体温と手から蒸発する水分にあります。

手のひらを近づけると風車が回る。人間の体温や体から蒸発する水分を、手軽に確かめることができる実験です。簡単な材料でトリックではないハンドパワーが発揮できます。

コップで囲い風をさえぎった風車が、手のひらを近づけると回り出します。これは、 コップの内側の空気が、近づけた手の体温で温められ、軽くなって上昇し、その気流で風車が回るのです。体温のエネルギーを実感してください。人前でやってみせるときは、手をよく温めてもっともらしくコップを手で覆うのがハンドパワーに見せるコツです。

セロハンを手のひらにのせると、自然に動きだします。セロハンは吸湿性が高く、体温調節のために手から蒸発する微量の水分でも反応します。しかもセロハン全体ではなく水分を受けている側だけが伸び、水分から遠ざかると吸った水分を吐き出して縮みます。この組み合わせで、くねくねと不思議な動きをするのです。今回は、この現象を使って、手の上で開く花を作ってみました。セロハンの片面に貼ったアルミのテープは水分で伸びないので、手から出た水分がコップ内を満たすとセロハン面だけを伸ばし、花を開かせることができるのです。

手を近づけると回る風車の材料

・おり紙
・ボール紙
・針(長さ5cmくらい)
・ボールペン
・ハサミ
・カッター
・スチロール樹脂製コップ

手を近づけると回る風車の材料

手の上で開く花の材料

・セロハン
・アルミ蒸着ポリエステルフィルム
(台所などの目張りに使う薄いアルミのテープ、厚い類似品もあるので極薄のものを)
・直径1cmほどの丸い棒
・スチロール樹脂製コップ
・セロハンテープ
・ハサミ

手の上で開く花の材料

★手を近づけると回る風車の作り方

  • 1

    おり紙を1×4cmにハサミで切り、タテとヨコを半分におります。

  • 2

    内側から中心にボールペンなどでへこみをつけます。

  • 3

    角を内側に直角におります。(対角線上に2カ所。)

  • 4

    ボール紙を2×4cmにハサミで切り、ヨコ半分におります。中心に針をさし、台を作ります。

  • 5

    針の先に羽根のへこみを合わせ、重心をとってバランスよくのせます。

  • 6

    スチロール樹脂製コップの底面をカッターで切り取ります。側面に通風窓を作ります。(対角線上に2カ所。)
    風車にかぶせ、コップを覆うように両手を近づけます。(コップの窓を手でふさがないようにします。)

★手の上で開く花の作り方

  • 1

    セロハンにアルミ蒸着ポリエステルフィルムを貼り、ハサミで切ります。

  • 2

    セロハン面に息を吹きかけて、セロハンの曲がる方向を調べます。

  • 3

    セロハンの曲がる方向に合わせ、セロハン面を内側にして、丸い棒で曲げぐせをつけます。

  • 4

    3×1cmほどの花びら形にハサミで切り、4~5枚作ります。(曲げぐせをつけた方を長くします。)

  • 5

    花びらの一方の端をそろえてセロハンテープで止め、花形に作ります。

このとき、よりしっかりつくる方法をお教えしましょう。

花びらの角に千枚通しなどで穴を開けます。穴をスナップに通してまとめます。すべての花びらを通したらば、均等に開き、スナップを止めます。できた花は、スナップで固定されているので、テープで留めたときよりもしっかりと花びらの位置が決まります。

NGKサイエンスサイトで紹介する実験は、あくまでも家庭で手軽にできる科学実験を目的としたものです。工作の完成品は市販品と同等ではなく、代用品にもならないことを理解したうえで、個人の責任において実験を行ってください。

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