試してフシギ

偏心モーターブルブルクルクル(No.128)

ブルブルクルクル ブルブルクルクル

実験監修:名古屋市科学館学芸員 佐伯平二 
※監修者の役職は掲載当時のものです。
企画制作: 日本ガイシ株式会社

どうしてなのかな

ブルブルふるえるモーターに取りつけた金属棒を、ストローの羽根がクルクル回転しながら上がったり下がったり・・・。不規則な動きに、ついみとれてしまいます。

そうかなるほど

“ブルブル”を発生しているのは小型のモーター。回転軸に小さなゴム板をさしこんで、まわるもの全体(回転体)の重心と回転軸(回転の中心)とをずらしています。
回転する物体は遠心力を受けます。回転軸のまわりのすべての回転体が受ける遠心力の合計が打ち消しあってゼロになっていれば、軸は静かに回転しますが、遠心力がバランスしていないと、回転軸は瞬間瞬間に別な方向への力を受けることになり、モーター全体が振動します。洗濯機で脱水するときに洗濯物がかたよっていると、ガタガタするのも同じです。
ところで、“ブルブル”で思い浮かぶのが携帯電話のマナーモード。実は携帯電話のブルブルも、同じように重心をずらすためのおもりをつけたとても小さなモーターがブルブル震えているのです。電動歯ブラシやマッサージ器、ゲーム機などのブルブルも同じです。

材料

1. 硬質ゴム(厚さ5mm)
((A):1.5cm×1cm 1個 /
(B):1cm×1cm 2個)
2. 真ちゅう棒(2mm径、長さ60cm)
1本
3. モーター(1.5V) 1個
4. 単3電池ボックス 1個
5. 単3電池 1本
6. スイッチ 1個
7. リード線 20cm
8. 針金(1mm径、長さ60cm) 1本
9. 角材(1.5cm角、長さ25cm) 1本
10. プラスチックコップ 1個
11. 画びょう 2個
12. 細いストロー(直径約4mm)1本
13. 金属ワッシャー(内径3mm、外径8mm) 3個

工作の完成品

道具

•千枚どおし
•ニッパー
•ペンチ
•ハサミ
•カッターナイフ
•多用途接着剤

[工作の注意]

・NGKサイエンスサイトで紹介する実験は、あくまでも家庭で手軽にできる科学実験を目的としたものであり、工作の完成品は市販品と同等、もしくは代用品となるものではないことを理解したうえで、個人の責任において実験を行ってください。
・工作・実験を行う際は、必ず手順を読んでから行ってください。
・刃物や器具の取り扱いには十分注意し、けがをしないようにしましょう。
・小学生など低年齢の方が実験を行う場合は、必ず保護者と一緒に行ってください。

  • 1

    ゴムに穴をあけます。

  • 2

    真ちゅう棒をまげます。

  • 3

    モーター、電池ボックス、スイッチを配線します。モータ軸にはゴム(A)を取りつけます。

  • 4

    角材に真ちゅう棒とモーターを針金で固定し、電池ボックス、スイッチを接着します。

  • 5

    プラスチックコップを切り、画びょうで角材の両側から固定します。

  • 6

    ストローで羽根を3つ作ります。

  • 7

    真ちゅう棒にゴム(B)、ワッシャー、羽根を図の順番で取りつけます。

[実験の注意]

・NGKサイエンスサイトで紹介する実験は、あくまでも家庭で手軽にできる科学実験を目的としたものであり、工作の完成品は市販品と同等、もしくは代用品となるものではないことを理解したうえで、個人の責任において実験を行ってください。
・工作・実験を行う際は、必ず手順を読んでから行ってください。
・刃物や器具の取り扱いには十分注意し、けがをしないようにしましょう。
・小学生など低年齢の方が実験を行う場合は、必ず保護者と一緒に行ってください。

  • 1

    モーターをまわすと真ちゅう棒が振動します。

  • 2

    真ちゅう棒を上下に移動させながら、ワッシャーと羽根が上下する位置をさがします。金属棒を見ると、大きくふるえているところと、小さくふるえているところが観察できます。

NGKサイエンスサイトで紹介する実験は、あくまでも家庭で手軽にできる科学実験を目的としたものです。工作の完成品は市販品と同等ではなく、代用品にもならないことを理解したうえで、個人の責任において実験を行ってください。

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