どうしてなのかな
蛍光増白剤が入った洗剤を溶かした水で絵や文字をかいてブラックライトで照らすと、紙に書いた文字がほんのりと浮かびあがって見えます。ちょっと不思議ですね。
そうかなるほど
白いシャツなどは、使っているうちにだんだんと黄色っぽくなってきますね。この変色(黄ばみ)は、青色の光が吸収されてしまうことで反射光のバランスがくずれ、白く見えていたものが黄色っぽく見えることで発生します。ということは、青い光を出す物質で表面を処理すれば、黄ばみを目立たなくすることができますね。この働きをするのが、洗濯用洗剤に配合されている蛍光増白剤です。蛍光増白剤は紫外線を吸収しやすい分子構造をもち、吸収した光よりも波長の長い光(蛍光)を放出する物質で、人の目には見えない近紫外部の光を吸収して、青紫の光を出すことで黄ばみを打ち消しているのです。
人は蛍光増白剤が吸収する紫外線を見ることはできませんが、ミツバチやモンシロチョウは見ることができます。下の写真はオスとメスのモンシロチョウをブラックライトで照らしてデジタルカメラで撮影したもので、りん粉が紫外線を吸収するオスは黒く写っていますが、反射するメスは白く写っています。モンシロチョウはこうしてオスとメスを見分けているのですね。
ブラックライトは近紫外線を多く含む光を発光する紫外線ランプです。ブラックライトを使っていろいろ試してみましょう。
[実験の注意]
・NGKサイエンスサイトで紹介する実験は、あくまでも家庭で手軽にできる科学実験を目的としたものであり、工作の完成品は市販品と同等、もしくは代用品となるものではないことを理解したうえで、個人の責任において実験を行ってください。
・ブラックライトを直視したり、長時間見つづけないようにしましょう。
・工作・実験を行う際は、必ず手順を読んでから行ってください。
・器具の取り扱いには十分注意し、けがをしないようにしましょう。
・小学生など低年齢の方が実験を行う場合は、必ず保護者と一緒に行ってください。
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2
印刷した下絵にノート用紙を重ねます。ノート用紙の上から下絵全体を水でとかした洗剤でぬりつぶし、乾燥させます。
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3
ブラックライトで照らすと、洗剤をぬった部分が光って見えます。ノート用紙には蛍光増白剤が入っていないため光りません。
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4
日焼け止めクリームは 紫外線を吸収します。
もう一度、下絵にノート用紙を重ねて、下絵の白い部分に日焼け止めクリームをぬると・・・ -
5
他の下絵でも試してみましょう。
[実験の注意]
・NGKサイエンスサイトで紹介する実験は、あくまでも家庭で手軽にできる科学実験を目的としたものであり、工作の完成品は市販品と同等、もしくは代用品となるものではないことを理解したうえで、個人の責任において実験を行ってください。
・ブラックライトを直視したり、長時間見つづけないようにしましょう。
・工作・実験を行う際は、必ず手順を読んでから行ってください。
・器具の取り扱いには十分注意し、けがをしないようにしましょう。
・小学生など低年齢の方が実験を行う場合は、必ず保護者と一緒に行ってください。
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1
ブラックライトで光るものを探してみましょう。
(1) 白いTシャツ
真っ白なシャツには蛍光増白剤が使われていることが多いため、青白く光ります。(2) 使用済みのハガキ
郵便物は郵便番号などをバーコードにして機械で振り分けられています。このバーコードは自然光では見えませんが、ブラックライトで照らすと浮かびあがります。(3) 栄養ドリンク
ほとんどの栄養ドリンクに入っているビタミンB2も光ります。(4) 蛍光ペン
暗い場所でブラックライトを当てるとさらに光って見えます。紙幣やクレジットカードなど、いろいろ試してみましょう。
NGKサイエンスサイトで紹介する実験は、あくまでも家庭で手軽にできる科学実験を目的としたものです。工作の完成品は市販品と同等ではなく、代用品にもならないことを理解したうえで、個人の責任において実験を行ってください。
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